2012年5月15日火曜日

黒岩涙香の作品が読みたくて、古本屋で見つけたんですが、ちょっと高くてどうしようかなと思っていたら、ちょうど同じ話が青空文庫に入っていました。『暗黒星』という話です。太陽のあれこれが話題になっている今の時期にぴったりの素敵な話です。
1901年に翻訳されたSFというのも魅力的です。本文中に巨大な電光で火星との間で通信を行う様子が描かれているのですが、まだ無線という発送がないんですね。つまり、「のろし」や紅の豚や崖の上のポニョに出てくる光でカチャカチャやる「あれ」で通信するのとおなじ発想ですね。マルコーニが最初に無線実験に成功したのが1895年とありますので、原文が書かれたときにようやく、またはまだ概念上でしかなかったのかもしれません。そんな時代の未来の話です。
知っている人もたくさんいるでしょう、iPhone用のアプリがありまして、それで観ると非常に読みやすくて便利です。

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