2010年7月4日日曜日



 先週の話になりますが、ウイリアム・エグルストンの展示を見に原美術館に行きました。メインはパリと京都をテーマにした最近の作品群でした。自分の期待していた初期の作品とは、ちょっと違う感じだったんですが、それでも何枚かは素晴らしいと思えるのがありました。街にある何気ないものをおさめているんですが、それが不思議といいなって思うんですね。いちばんあっと思ったのは、旅行鞄が捨てられているコミ捨て場の写真だったんですが、いいなって思うんですがどこがどういいのかよくわからないんですね。色なのか、おさめ方なのか、バランスなのか。はっきりしてるのは、自分がこれを写したら、絶対にこんな風にならない、ということでしょうか。絵でも造形物でもとてもいいものは作品だなって思います。思わず欲しくなるような感覚で、誰にでもある感覚だと思うんですが、よくできたフィギュアとか必要かどうかとかじゃなく、完成度が高くて、欲しくなってしまうというあの感覚です。それと同じような感じをその写真からは感じました。
 初めの頃の作品も一角に展示されていました。1970年前後の作品で、自分がこの人いいなって思ったのは、この時代の写真集を目にしたからでした。やっぱりよかったですね。

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