2012年3月8日木曜日


とうとう本まで読み出す始末でして、ただ、そもそもの目的はアフリカの星のボレロのような曲はどこにあるのか、ということでした。全体的にわかりやすくすんなりと入ってくる内容です。そもそもの目的はアフリカの星のボレロのような曲はどこにあるのか、ということでしたが、その点1950年代から60年代を知りたいという自分の期待と見事に合致していて、知りたいところを詳しく、丁寧に書いてくれているところが、非常に好都合でした。

特に目を引いたのは、1956年にサントラやミュージカルのLPが次々にプレスされ大流行するという一文ですが、講義ではさらっと流されたようです。個人的にはここが一番知りたいところですが、少なくとも手がかり一つ見つかったという感じでしょうか。実際大流行とはどんなもので、どんな曲が流行したのか詳しく知りたいところです。

撃墜王アフリカの星がドイツで公開されたのが1957年なので、流行に載ってプレスされたのも納得ですね。そもそもサントラのレコードが作られ始めたのがこの頃ということなのでしょうか。詳しいところは他の文献を探す必要があるようです。

じつはそもそもこのレコードが作られたのがいつなのかっていうところがあやしいんですよね。CDだとたいてい何年何月までっていうのが帯のところに書いてあってだいたい想像できますが、レコードってそういうのがないんですよね。ジャズについては何年何月何日に録音というのが書いてあるんですが。A面の太陽がいっぱいがフランスで公開されたのが1960年らしいですから、3年も間があるんですね。そういえば、そうだとしたら少なくとも1960年以降になりますよね、プレスされたのは。でフランス公開の年に日本で公開されたかどうかも怪しいですね。父は10歳のときに見たことになります。

小学校4年生で「太陽がいっぱい」とは・・・。しかし当時「子供向け」という娯楽がそれほどなく、大人もこどもも一緒くたで映画を楽しんでいたということも想像されます。たとえば、初のテレビアニメ『鉄腕アトム』でさえテレビ放送されたのが1961年、東映まんがまつりが始まったのが1964ということらしいので、今と比べれば何もなかったに等しいですね。あと内容は確かに子供向きではないですが、太陽がいっぱいは非常に話題にもなった作品なので大人子供関係なく見てたのかもしれないですね。

あと輸入のタイムラグというのも考えないといけないとは思います。例えば、本の中では1942年頃兵役からサボタージュした黒人らに寄ってNYの地下カフェで生みだされたビバップは、1950年代半ばには既にニューヨークではすでに廃れかけていたが、カナダに巡業したところ、ビバップを知らないカナダ人に大好評であったというような記載が見られました。とはいえ映画なんかはものにも寄るでしょうが、おおむね1、2年くらいではなかったのかと個人的に思います。ただ今と違って記録メディアがないため数年後に公開ということもあったのかもしれません。公開されなかったものはテレビで初めて放送というのもずっと後ですがあったようです。

私事で恐縮ですが、初めて買ったのはユニコーンの『すばらしい日々』のシングル(帯型)800円でした。これが1993年発売だったので考えてみれば同い年。また、初めて買ったアルバムは1996年『ジャミロクワイと旅に出よう』で13歳。遠い昔のようでいて今も変わらず聞いてます。ちなみに10歳の頃大好きだった映画は『ダイ・ハード』と『ターミネーター2』。考えてみれば10歳のときと今と何も変わってないですね。

教材となった曲を隣の日記にまとめています。ただ同じことを考えた人たちが早々とプレイリストを作っているので、そちらの方が便利かもしれません。5のコルトレーン「ジャイアントステップス」のビデオについては、見ても楽しいのでおすすめです。

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