2010年6月13日日曜日

 洗濯物を取り込んだら、パンツに蛾か何かが卵を産んでいたらしく、丸いものがびっしりとついていました。しかもそのうちのいくつかは孵っていて、1ミリにも満たないホコリくずみたいなのがくねくねと動いていて、気持ち悪いので捨てました。

 今朝座ってパソコンをしていてふと手をみたら、昨日の幼虫が手のひらにくっついていて、まだいたかと思って、部屋中を掃除して、ようやく安心できたと思いましたが、でもまだどこかでくねくねしてるかもしれません。いったん孵ってしまうと、それぞれ点で勝手に拡散するので始末が悪い。漫画で使われていたコンタミという言葉を思い出しました。口蹄疫や新型インフルエンザでもよく知られるように、ウイルスなどはいったん拡散すると、すべて退治するのは容易ではありません。

 去年から読んでるブログがありまして、高校生の男の子が住んでる近くの昆虫の写真や文化祭での生物部の様子を伝えているのですが、すごくいいんですね。滅多に更新されないんですが、それでも高校生活のゆったりした時間の流れとか伝わってくるんです。

 好きな本に日高敏隆の『春の数え方』というのがありまして、面白そうなので読んでみました。ちょっと思ってたのとは違ったんですが、それでもところどころはっとする部分がありました。そのひとつに、あらゆる生命の目的は、主の個体を増やす事という記述があります。可能な限り種を増やす、そうしなければ、同じようにものすごいスピードで増殖する他の種によってシェアを奪われていつかは消えてしまうからです。そうやってお互いに幅を利かせひしめき合っているのが生態系、自然という事らしいです。増殖するためにあの手この手を尽くしてしたたかに生きているんですね。掃除をしながらその事に非常に納得がいきました。人についても病気に対しては、ウイルスの拡大を上回るペースで増え続けて行くというのが本来なんでしょうね。ただ普段生活してる中でそういう使命感とか全く感じないので、実感無いですよね。

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