- もはや手に入らないものと、とうにあきらめていたものが、ふらっと立ち寄ったら見つかった、なんてことはごくまれに起こるものです。そういうときはとてもいい気持ちになりますね。
- 「Irma La Douce」はジャズピアニストでもあるアンドレ・プレヴァンが手がけたサウンドトラックです。邦題『あなただけ今晩は』ときくと、「おやおや」と思う方もいらっしゃるでしょう。自分は名まえしか知らず、最近見たんですけどとてもいいんですね。公開は1963年なので、ちょっとねらっている時代よりは新しいです。またジャズの要素はありませんが、この時代の劇伴らしい、コミカルな場面はとことん楽しく、いい場面では溶けるように甘い、という普通にいい曲です。
- ちなみに、90年代後半にセックスアンドザシティのサントラなどを手がけ、今は亡きラウンジというジャンルでわりと有名だった「イルマ」レーベルはこの映画でシャーリーマクレーン演じるIrmaから引いてきているのですね。レーベルのロゴがこのジャケットのイラストそのままだからすぐわかります。
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