2013年3月20日水曜日

キャパとゲルダ・タローの展示を見てきました。自分は歴史が全然だめなので、わかってないところもありましたが、それでもいいなって思う写真もいくつかありました。絵はがきのはパリ解放のときの写真で、これでもかってくらいに人が集まっていますね。それほどうれしかったのでしょう。ただ、このすぐ後にドイツ人の残党か何某かが銃を発砲して、その場が一気に凍りつきますがカメラはその瞬間もしっかり記録していました。
キャパというのが藤子不二雄よろしく二人の共通の名前だったということも初めて知りました。しかしやはり写真というのは録っている人の視点というものをしっかり写し出すようで、二人の写真は、同じ被写体を写したとしても、やはりこちらにとっても異なる人が録ったとわかるくらいに見え方の違うものでした。
その上で思ったのは、撮る側の意図をしっかり写し出してしまうというのは報道写真にとっては致命的でもあって、軍人と少女が手をつないでいる場面は微笑ましく見え、がれきの中で裸足で立ち尽くす女性は悲劇的であるっていうのは見る人をいい気持ちにさせるカタルシス効果みたいなことがあって、そういうのがいい写真って思われるのは報道写真としてどうなんでしょうね。

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