2012年11月25日日曜日

合田誠のドキュメンタリーを観に行ったところ、奇跡的な偶然が起こりまして、三宅くんに会いました。しかも今から彼の最新作「プレイバック」が上映されるという訳で、これ幸いと観てきました。

最近特になんですが、映画観ると、自分の心に響く場面というのがほんとにピンポイントでやってくるということがよくあります。というより、それほど監督の作り方が巧みなんだということなんでしょう。この映画では、池に3人で座ってる場面でした。思い出を必至に語る人と、思い出せない人がいて、もうひとりが、「昔のことばかり話してると良くないことが起こる」みたいなことを言うんですね。自分はそんな箴言は初めて聞くので「ん?」と思うんですが、言いたいことはすごく共感できるんですね。

というのは自分も似たようなことを感じることがあって、最近自分が今の姿のままで、過去に現れるというような夢をよく見るんです。それでなんだか、焦ったような、非常に居心地の悪い気持ちになるんですね。大学を留年して、みんな卒業しているのに自分だけ残ってて、ここにいちゃいけないのかなみたいな。過去っていうのは美しくて戻りたいって思うんだけど、本当に戻ったらたぶん結構悲惨なんですよね。だから本当に自分のために作られたように感じてしまいました。

過去が澄んで見えて現在はよく見えない。といった方は多少霧が晴れたように感じるのではないでしょうか。若干ほめすぎですね。でもいい映画ですよ。


ちなみに、見終わった足で階段上って合田誠も観てきました。普通に良かったですよ。実は結構昔で2010現在の状況が記録されているんですね。つまり震災前の出来事で無関係なはずなんですが、最後にいきなり、「この10ヶ月後に東日本大震災が起こったのである」みたいなスーパーがでて、死体の山の作品が震災と結びつけられるんですね。それが唐突で「?????」でした。

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